おうち英語も「かけ流し」、「語りかけ」と取り組んでくると次にやることは「読み聞かせ」、「フォニックス」、そして子供自身が英語の文章を読む「多読」の段階へと入っていきます。
皆さんはいざ「読み聞かせ」や「多読」をやってみようとして、どんな絵本、教材を使って行えばいいかよくわからないと思ったことはありませんか?
これおうち英語”あるある”です。
DWEのような高額教材を使わない場合はなおさらですよね。
おうち英語って誰かが教えてくれるわけではなく、ママが教えることになるので調べるのも実践するのも手探りなんですよね。
ここからはそんな「読み聞かせ」や「多読」をする際におすすめの絵本や教材を、複数回に渡って少しずつ紹介していこうと思います。
是非お子さんに合った教材探しの参考にしてみてください。
Contents
ORT(Oxford Reading Tree )
言わずと知れた定番中の定番ORT(オックスフォード リーディング ツリー)。
イギリスの小学校のうち約80%で採用されている、イギリス人にとっての国語の教科書がORTです。
ツリーというタイトルには、初めは幹を太く、それから枝葉を豊かにどんどん育てていくという意味が込められているのだろうと勝手に解釈しています。
オックスフォードなので当然イギリス英語の教材なのですが、日本ではイギリス英語とアメリカ英語の音声CD付きのORTが存在しています。
CD付きの場合は子どもが自分でページをめくることができるようになると、ママやパパが読んであげれないときでも読み聞かせできるし、CDだけをかけ流しに使うこともできます。
我が家でよくやっていたやり方ですが、CDなどの音声付き絵本の場合はまず音声を一週間ほどかけ流しします。
その後音声で聞いたことのある文を、絵本を見ながらママやパパの声で読んであげる。
そうすることでただのかけ流しや読み聞かせだけをするよりも、子どもの中に引っかかりを作ることができて単語やフレーズの定着が加速します。
子ども達からすると「今まで音声で聞いていたフレーズがママやパパの口から聞こえてきたぞ」という感じになります。そこに絵本も加わっていますから、意味のわからなかった音やワードがどんどん絵と結びついていきます。
この時に絵本の人物や物、動作などを指差ししながら読んであげると子どもにとってはより理解が進みます。
ちなみにざっくりですが、世界の英語の主流は7:3でイギリス英語。
日本は比較的アメリカ英語よりですが、おうち英語を取り組むに当たってはどちらかに絞るというのは現実的には難しいのかなと考えています。
YouTubeなど動画を見るにしても、英語苦手ママからするとイギリス英語かアメリカ英語か区別がつかないと思いますし、その区別がついたとしても、これからのグローバル社会で子ども達がさまざまな訛りの英語に出会っていくことを考えると、イギリス英語だけとかアメリカ英語だけにこだわる意味は薄れてきているのではないでしょうか。
どちらかに絞らず出会った英語にそのまま触れさせていく。
そうすれば自然と子ども自身が判別できるようになっていきます。
全くの余談ですが「ハリーポッター」や「007」、「Peppa Pig」なんかはイギリス英語です。
話をORTに戻して、内容についてはステージ前半と後半で大きく2つに分かれ、主人公のキッパー君(男の子、4才)を取り巻く日常を題材にした物語と、時間や場所を飛び越える冒険ストーリーで構成されています。
レベルごとにステージ1~9まであり、
ステージ1と2の間にはステージ1+という特殊?ステージがあるので全10ステージで構成されています。
またステージ1の1冊8ページから始まり、ステージ9では32ページと徐々にページ数や文章量が増えていきます。
なんとステージ9までトータルすると全228冊にも及ぶ一大スペクタクル!?になってます。
ステージ1についてですが、全24冊のうち最初の12冊はWordless Storiesということで言葉なし絵のみの8ページで、13冊目以降から短い文章が入ってきます。
そう考えると実質ステージ1+からが本当のスタートと言ってもいいかもしれません。
実際ステージ1を飛ばしてステージ1+から始めてる人も多いです。
すごく簡単ではありますが、各ステージのレベル感は以下の通りです。
対象年齢についてはネイティブの年齢で記載していますが、英語初めてのお子様は年齢に関わらずステージ1か1+からスタートするのがいいと思います。
5、6才であればステージ3くらいまではすぐいきます。
STAGE1
対象年齢:ネイティブ2才〜3才
前半12冊は絵だけ、簡単な単語や人物名
STAGE1+
対象年齢:ネイティブ2才〜3才
Look at meのような短いセンテンス(意味のある文)が繰り返し登場
STAGE2
対象年齢:ネイティブ4才〜5才
簡単なフォニックス
フォニックス(英: Phonics)とは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。 英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられている。 Wikipedia
サイトワード(sight words)
サイトワードとは、見た瞬間理解できる単語といったような意味で、年齢に応じた重要単語といったところでしょうか。
ネイティブの子ども達が優先的に身につける単語です。
STAGE3
対象年齢:ネイティブ4才〜5才
発音練習に最適な単語が出てくる。
4~6歳向けのサイトワード。
STAGE4
対象年齢:ネイティブ5才〜6才
文章も少し長くなってきて、ストーリーも少し複雑に。
STAGE5
対象年齢:ネイティブ5才〜6才
ここから冒険ストーリーになります。
単語の意味を自分で考えながら物語を読み進める力をつけていきます。
STAGE6
対象年齢:ネイティブ5才〜6才
文章が3~4行と長くなってきて、これまでに出てきたワードが頻繁に出てきます。
STAGE7
対象年齢:ネイティブ6才〜7才
STAGE6と同様に大人でも楽しめるくらいの冒険ストーリーを楽しめます。
STAGE8
対象年齢:ネイティブ6才〜7才
さらに文章量が増え、文法も複雑になります。
Whileから文章が始まったり、but、andなどの接続詞でつないだ長いセンテンスが出てきます。
STAGE9
対象年齢:ネイティブ6才〜7才
ストーリーに伏線が張られるなど理解力、想像力を育みます。
ORT(オックスフォード リーディング ツリー)インスタ&口コミ
こちらのインスタをご覧いただくと多くの子供達がORTを読んでいる様子をご覧いただけると思います。
幼児から小中学生まで幅広いですが、ママ達の上手な教え方、こどもをその気にさせる方法が参考になります。
私が今、凄く欲しいのがOTR。
オックスフォード・リーディング・ツリー。と言ってイギリスで信頼の厚い「国語」の教科書です。内容は少年キッパーが大活躍するステージ絵本。
イギリスの14,000の小学校で「読み書き」を学ぶ為の教科書として取り入れられているとか・・・・。
日常からファンタジーまでさまざまな切り口で、子ども達の英語表現を豊かにするお手伝いストーリーがぎっしりなんです。
サウンドブックとリーディングペンと言うのが最近出てしまったから…
今まではステッカーを貼らないと音声ペンを使えなかったのに、このサウンドブックはステッカーを貼る手間が要らない!
そのままステッカーの部分が印刷されていて、そこにリーディングペン様を当てさえすればお読み下さるのです!!!それでどうせなら、ステッカーをわざわざお金を払って買うなら、、、サウンドブック様を買うしかない!と思ってしまったのです。
まとめ
世界ではイギリス英語が主流ということもさることながら、イギリス英語はアメリカ英語よりも音域が広いと言われているので、子供に英語耳を作ってあげるという目的からするとイギリス英語はやっておいて間違いはないです。
そのイギリス英語を身につける上で最良とも言える教材がこのORT。
他の教材と併用するとしてもORTはバイリンガル子育てにはかかせません。
全て買いそろえる必要はないと思いますが、おうち英語を取り組む際の選択肢の一つに入れておくことをおすすめします。